最近、天気予報やニュースなどで「線状降水帯」という言葉を良く聞くようになりました。
線状降水帯とは一体何のことなのでしょうか?
また最近よく耳にする言葉ですが、いつから線状降水帯の現象は起きているのでしょうか?
この記事では、
- 線状降水帯は何のこと?簡単に言うとどんな現象?
- 線状降水帯、最近よく聞くのはどうして?いつから言われているの?
- 線状降水帯が発生している時に気を付ける/注意することは?
について、調べました。
子供とテレビを見ていて「お母さん、線状降水帯って何?どんな現象なの?」と尋ねられた時にも簡単に答えられるよう、要点をまとめてみました!
線状降水帯とは何のこと?簡単に言うとどんな現象?
最近よく耳にする線状降水帯とは何のことか、お子さんにもわかりやすく簡単に説明できるよう、解説します!
まず、線状降水帯の解説の前に、線状降水帯の原因ともなる積乱雲について説明します。
積乱雲のことを理解していると、線状降水帯のことがよりわかりやすく(説明しやすく)なります!
【積乱雲(せきらんうん)とは】
- もくもくとわき立つように、上に大きく成長した雲
- 30分から1時間程度の短い時間で、狭い範囲に激しい雨を降らせる雲
- ゲリラ豪雨をもたらす雲ともいわれる
- 強く激しい雨を降らせるだけでなく、雷を発生させることもある
- 夏によく見られる
- 入道雲ともいう
今は七十二候で #大雨時行 (たいうときどきふる)
夕立等の突然の雨がときどき降る季節です☔もくもくとした積乱雲が見えたら、大雨が来る合図🤔晴れているように見えても、要注意です!念のため、折り畳み傘を持っておくと便利ですね🌂 pic.twitter.com/36yOcUOXXC
— 日比谷花壇@おうちにお花を飾ろう🌻 (@hibiyakadan) August 1, 2022
なんじゃこりゃ⁉️
めったゃモクモク育ってる‼️#積乱雲 #入道雲 pic.twitter.com/aCFBKwfTxY
— いっちゃ☆ (@daiichiban) August 2, 2022
そして、ここからが本題です!
【線状降水帯とは】
- 積乱雲が連続して発生し、帯や線のように連なった雨雲の状態
- 数時間にわたって雨雲がとどまり、激しい雨が降り続く
- 幅が約20~50km、長さが約50~200kmと広い範囲に及ぶこともある(長さに対して幅が狭いので「線状」になる)
- 線状降水帯の正確な予測は難しい
少しざっくりとした考え方かもしれませんが
- 積乱雲=ゲリラ豪雨(短時間の激しい雨)
とすると
- 線状降水帯=ゲリラ豪雨(激しい雨)が長時間にわたって続いている状態
となりますね。
ちなみに…線状降水帯について気象学的には明確な定義は存在しないそうです!
「線状降水帯」を雨雲レーダーから見てみます。
【青森・秋田で線状降水帯による大雨】
気象庁の簡易的な判定基準では、青森県津軽、秋田県沿岸、秋田県内陸に線状降水帯が解析されています。東北北部としては数年に一度程度しかないクラスの大雨となっていますので、災害の発生に警戒してください。https://t.co/yFRyVZ8tPT pic.twitter.com/BcMeecpjr2
— ウェザーニュース (@wni_jp) August 2, 2022
確かに、上記ツイート画像を見てみると発達した雨雲が帯状に広がっているのがわかります。
こちらのYouTube動画では、線状降水帯についてわかりやすく解説されています!
線状降水帯、最近よく聞くのはどうして?いつから言われているの?
「線状降水帯」というワードをよく聞くようになったのはここ数年のことのように感じます。
いつから「線状降水帯」の言葉が使われるようになったのでしょうか?
「線状降水帯」は、近年よく起こるようになった現象なのでしょうか?
調べたところ、線状降水帯の現象自体は以前からあったそうです。
1990年代から日本の集中豪雨発生時に線状の降水域がしばしばみられることが指摘されていました。
その後、研究が進んで2000年頃に「線状降水帯」の用語が日本で新しく作られたそうです!
専門家の間で「線状降水帯」の用語が頻繁に用いられるようになったのは、2014年(平成26年)8月の広島豪雨以降と言われています。
さらに2021年6月より、線状降水帯による「顕著な大雨に関する情報」が気象庁から発表されるようになりました。
ここで「線状降水帯」の言葉が一気に知られることになりました。
線状降水帯の現象自体は以前からあったけれど、用語が生まれたのは2000年頃、そして広く私たちがその言葉を知るようになったのはつい最近のことなのですね。
線状降水帯が発生している時に気を付ける・注意することは?
ニュースや天気予報で自分が住んでいる地域に「線状降水帯発生」・「顕著な大雨に関する情報」のお知らせを受けた時にはどんなことに気を付ければよいのでしょうか。
【線状降水帯発生時に注意すること】
- 雨がひどくなる前、かつ、外が明るいうちに安全な場所へ避難する
- 雨が弱まってから避難しようと思っても、洪水や川の増水、河川の氾濫などで避難のタイミングを逃す恐れがある
- 避難場所へ行くのがかえって危険な場合は家の中の2階以上、崖から遠い部屋に移動する
- 雨雲レーダー・気象情報・自治体からの避難情報をこまめにチェックする
また、こちらのツイートのイラストがとてもわかりやすいのでご紹介します。
さきほど(8/3午前)青森県と秋田県に線状降水帯発生情報が出ましたね。十分ご注意ください! pic.twitter.com/wHoICTgS0K
— 防災無料イラスト (@bot39507348) August 3, 2022
今日(8/3)は青森で大雨になっていて、土砂災害警戒情報が出ているようです。ご注意ください。その他の地方は猛暑が続いていて、そちらも危険ですね。 pic.twitter.com/6wsYUzGOqz
— 防災無料イラスト (@bot39507348) August 2, 2022
文字情報だけでなく、イラストがあることで理解も深まりますね。
お子さんと一緒にぜひ確認してみてくださいね。(我が家もそうします…!!)
線状降水帯についてまとめ
線状降水帯についてまとめます。
- 線状降水帯とは、積乱雲が連続して発生し、帯や線のように連なった雨雲の状態
- 線状降水帯が発生した地域では、数時間にわたって発達した雨雲がとどまり、激しい雨が降り続く
- 線状降水帯の現象自体は昔からあるが、用語として誕生したのは2000年頃、広く社会に認知されるようになったのは2021年6月以降
近年、異常気象による災害の発生が増加傾向にあるように思います。
ニュースや天気予報をこまめにチェックして、早めの対策が取れるよう、また日頃からも防災に関する情報を取り入れて「もしも」の時に備えておきたいですね。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。